「パナソニック」というと家電のイメージですが、住宅の方はどうなのでしょうか。
なんとなく高級なイメージはあっても、特徴までご存じの方は少ないでしょう。
- 「パナソニックホームズの特徴をザックリ知りたい」
- 「商品の特徴や価格帯を網羅的に紹介してほしい」
- 「実際の評判や口コミを知っておきたい」
こういった方も多いでしょう。
そこで今回は、パナソニックホームズの特徴や価格目安、評判などを、まとめてご紹介します!
パナソニックホームズの特徴
それでは早速、パナソニックホームズの特徴を見ていきましょう。
1.歴史
パナソニックホームズは、創業57年の歴史を誇る老舗ハウスメーカーです!
以下、パナソニックホームズの沿革をご紹介します。
沿革
- 1963年:「ナショナル住宅建材株式会社」設立
- 1977年:商品ブランドを「パナホーム」と命名
- 1981年:「省エネルギー住宅設計競技」で建設大臣賞を受賞
- 1982年:社名を「ナショナル住宅産業株式会社」に変更
- 1988年:独自の換気システム「健康快適空調システム」開発
- 1995年:阪神・淡路大震災でパナホームは全半壊ゼロ。その強さを実証!
- 2002年:社名を「パナホーム株式会社」に変更
- 2008年:「宿泊体験モデルハウス」を全国で展開
- 2012年:「第9回エコプロダクツ大賞」で国土交通大臣賞を受賞
- 2013年:本社ビル敷地内に「つながりのひろば」を開設
- 2018年:社名を「パナソニックホームズ株式会社」に変更
沿革からわかるように、パナソニックホームズは、コロコロ社名が変わります。
少し前までは「パナホーム」と呼ばれており、現在もこっちの方が浸透しています・・・
ネットで情報を確認する際は、まどろっこしいと思いますが、どちらも同じ会社ですよ!
2.工法・構造
パナソニックホームズでは、商品に応じて3つの構法を採用しています。
構法
- 制震鉄骨軸組構造(HS構法)
- 重量鉄骨ラーメン構造(NS構法)
- 大型パネル構造(F構法)
どれも、独自の構造技術「POWER TECH(パワテック)」を採用している点がポイントです。
パワテックとは、大地震や、繰り返す余震にも負けず、変形しにくい住宅のことを指します。
地震大国日本では、いつ巨大地震が来ても不思議ではありません。
家族の命を守るため、強靭な構造の住宅を建てられるのは、うれしいですね♪
3.断熱性・気密性
引用:パナソニックホームズ
パナソニックホームズは、独自の断熱技術「家まるごと断熱」を採用しています。
一年を通して、温度が安定している「地熱」を利用した断熱システムです。
また、名前の通り、家全体をまるごと断熱材で包んでいるので、高気密・高断熱ですよ。
実際、パナソニックホームズの住宅は、UA値0.6に標準仕様で対応しています。
これは、東京(省エネルギー基準4〜7地域)などにおいて、経済産業省が推進するZEH支援事業の要件を満たすことを指します!
これによって、冷暖房費の節約を狙うことができますよ。
4.空気循環
引用:パナソニックホームズ
パナソニックホームズでは、換気システムに「HEPAフィルター」を採用しています。
このフィルターを通すことで、外気に混ざった花粉や黄砂、PM2.5を取り除き、室内にきれいな空気だけを取り入れることができますよ!
ただし、この換気システムについては、否定的な意見も見られます。
「床下」という響きには、どうしても不衛生な印象がついて回るので、
「換気システムにカビが生じたらどうするのか」という風に、不安視する方も多いようです。
気付いたらカビだらけの空気が循環していた!!では困りますよね。
この辺は、残念ながら、実際住んでみないとわからないですね。
建物が建つ地域の気候や、暮らし方によっても変わるでしょうし・・・。
不安を感じる場合は、担当者に納得いくまで説明してもらうことをオススメします!
5.耐震性
パナソニックホームズの住宅は、実大振動実験で、地震への強さを証明しています。
実験では、東日本大震災級の揺れを含む大地震を57回。
さらに中地震83回の、合計140回の過酷な衝撃を加えました。
しかし、構造体の交換が必要となるような損傷はなかったそうです。
(※大地震:震度5強以上/中地震:震度4および5弱程度を表す)
さらに、阪神・淡路大震災神戸波の4.3倍、東日本大震災築館波の1.8倍のエネルギー量でも、加振を行いましたが耐え抜くことができました。
未知の大地震も想定し、対応しているのは素晴らしいですね♪
6.省エネ・ZEH
パナソニックホームズは、ZEH住宅にも対応しています。
エネルギー収支を“ゼロ”にして“エコ”につなげる「ゼロエコ」住宅の建築に取り組んでいます。
実際に、「電気代はほぼプラスマイナスゼロにできた!」という声もありますよ!
太陽光発電で昼間に使う電気をまかなって、売電収入もあるので、以前の家よりも使用量は増えているはずなのに、電気代は断然安い。電気代はほぼプラスマイナスゼロなのですごく助かっていますね。使用量や発電量は毎日確認していますし、間違いなく夫婦の会話も増えました。
引用:パナソニックホームズ
なんとも理想の声ですね!
ただし、太陽光発電の収支バランスについては、各家庭の状況によってかなり左右されてしまうということは覚えておきましょう。
注意ポイント
- 立地による日当たりや日照時間
- 日当たりが悪いと暖房効率が悪い
- 建物が向いている方角
- 間取り配置
あまりに条件が悪いと、いくら高効率の高気密高断熱住宅であったとしても、収益バランスが崩れてしまうこともあることは覚えておきましょう。
7.保証・アフターサービス
引用:パナソニックホームズ
パナソニックホームズでは、2019年10月より、「35年あんしん初期保証」を実施しています。
構造耐力上主要な部分(基礎・柱・壁など)は、初期保証35年。
雨水の侵入を防止する部分は、初期保証30年を約束しています。
新しい取り組みで業界トップレベルの保証を提供!と言いたいところですが・・・
結局、他の大手ハウスメーカーと同じように、有料のメンテナンスが保証条件となっています。
シート防水の全面増し貼りや、外部露出目地のシーリング打替え、防蟻工事などの、有料メンテナンスを見送った場合、保証は打ち切りとなります。
また、対象となるのは、タイル外壁や陶器瓦を採用した家のみです。
すべての住宅に適用されるわけではないので、ご注意ください。
パナソニックホームズの坪単価・値引き率
パナソニックホームズの坪単価は、65万円~130万円程度です。
商品によって値段の開きが大きいのが特徴です。
具体的に、商品別の価格目安を見てみましょう。
また、値下げが可能なのか、最大どこまで値引けるかご紹介します!
1.商品ラインナップを網羅しつつ価格目安をご紹介
さっそく、商品ラインナップを概観しつつ、価格目安を見てみましょう。
CASART(カサート)の特徴と坪単価
引用:パナソニックホームズ
パナソニックホームズの主力商品です。
一番のポイントは、「ゼロエコ」を採用している点です。
高い断熱性能と自然エネルギーの活用で、エネルギー収支を“ゼロ”にする
「ZEH住宅(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」を目指せますよ!
坪単価は、65~85万円程度と言われています。
CASART URBAN(カサートアーバン)の特徴と坪単価
引用:パナソニックホームズ
パナソニックの先進テクノロジーが搭載された、IoT住宅です。
くらしの統合プラットフォーム「HomeX」が採用されています。
各所に設置した「HomeX Display」から、エアコンや照明、シャッターを遠隔操作したり、天気予報を確認したりできます!
坪単価は、80~90万円程度と言われています!
CASART PREMIUM(カサートプレミアム)の特徴と坪単価
引用:パナソニックホームズ
パナソニックホームズの、最もハイグレードな商品です。
坪単価は100万円台からと言われています。
「プレミアム」なだけあって、お高めですね・・・。
この商品は、「空気の質」にこだわっている点がポイントです!
全館空調「エアロハス」で家中の温度を一年中快適に保つだけでなく、
「HEPAフィルター」によって、家中の空気をクリーンに保つことが可能ですよ。
こういった工夫が評価され、2017年にはグッドデザイン賞を受賞しています。
Vieuno3E(ビューノ3E)の特徴と坪単価
引用:パナソニックホームズ
パナソニックホームズでは、3~9階建ての多層階住宅も扱っています。
中でも「Vieuno3E」は、都市向けの3階建て住宅として注目されています。
業界最小モジュールである15㎝単位で設計可能なので、
敷地をギリギリまで有効活用できますよ!
坪単価は、75~85万円程度と言われています。
artim(アーティム)の特徴と坪単価
引用:PRTIMES
首都圏限定で発売されている木造商品です。
フルオーダーメイド住宅となっており、価格は一概には言えません。
しかし、参考価格を見てみると、本体価格は約6500万円(50坪)となっています。
坪単価130万円超えの、超高級住宅ということになります。
カサートプレミアムと同じように、富裕層向け商品と言えるでしょう。
2.実例から見る!最大値引き率
パナソニックホームズは値引き可能です!
口コミ情報を参考にすると、8%程度の値引きを期待できそうです。
商品カサート大型パネル工法 仕様 ハイグレード断熱 坪32.8 建物価格 2653万 工事経費、申請手数料など 110万 本体付帯工事 119万 値引き219万 税込2929万 でした。
引用:yahoo!不動産
また、家族や親せきに、パナソニックホームズで建てた人がいると、値引き率が高くなります。
中には、10%の値引きを受けた方もいますよ!
10%前後でした。それとエアコン1台サービスして付けてくれるみたいです。
細かい金額については書けませんが、パナソニックホームズでは建物金額の5~10%が目安ではないかと思っています。まだ前後すると思いますが、僕自身は満足しています。
営業さんも上司に相談してかなり頑張ってくれたみたいです。ちなみに、僕の親戚もパナホームでお家を建てているので、実質3件目と言う事でその分も引いてくれたみたいです。
さらに、他社と競合させることで、大きな値引きを勝ち取った方もいます。
こちらの方は、アイフルホームと比較し、12%の値引きを獲得しています!
金額はなんと!!
約2700万円^^;
(中略)
値段交渉の結果。
2350万円に。つまり、約400万の値引きに成功し、契約する運びとなりました。
どこのハウスメーカーでも、やはり契約が欲しいので、粘れば大幅に値下げしてくれるようですね。
しかし大手8社に数えられるパナソニックホームズと、ローコストハウスメーカーに分類されるアイフルホームで競合させるとは…
パナソニックホームズの担当は少し涙目だったのではないでしょうか。
それくらい基本的な価格が異なってきますからね。
あまりに無理な要求をすると、さじを投げられてしまいかねません。
パナソニックホームズの評判・口コミ
最後に、パナソニックホームズの評判や口コミを確認していきます。
1.パナソニック製品を安く採用可能
パナソニックホームズでは、パナソニック製品を安く採用できます!
中間マージンがかからない分、割引率が高いというわけですね。
パナホームでパナソニックの住宅設備はどれくらいで入れられるか気になるところです。設備の種類(風呂やキッチン)やブランド(Lクラス、ラクシーナ、オフローラ等)によっても違うようです。
Lクラスの場合は概ね定価の60%台で見積りが出てきます(家全体での値引き前の価格)。
各種設備がパナソニック製品を選択でき、かつ割引率が高かった事です。特にキッチンはアイランドキッチンの間取りだったので妥協したくなかったのですが、グレードの高い設備を選択する事ができました。
まあ、逆に言うと「パナソニック製品をゴリ押しされる」ということです。
パナソニック製品以外を採用したい人にとっては、「他社製品を採用しづらい」というデメリットになると言えるでしょう。
2.「2019年顧客満足度ランキング」では第7位!
引用:パナソニックホームズ
2019年のオリコン顧客満足度ランキングを見てみましょう。
この調査は、48社のハウスメーカーを対象としています。
回答したのは、実際のオーナー1万4132人です。
その結果、パナソニックホームズは、第7位という成績を収めました。
7位というとなんとなく微妙な感じですが、十分上位ですよ。
特に注目したいのが、「キラテック」について、好意的な意見がよせられていた点です!
外壁のキラテックは10年経っても綺麗なままで古さを感じさせない。(40代/男性)
引用:オリコン
キラテックは、雨水で汚れを洗い流す、セルフクリーニング効果のあるタイル外壁です。
見た目の高級感もさることながら、メンテナンスフリーを実現する性能の高さが、高く評価されていますよ。
汚れが付かないので、完全メンテナンスフリーです。外壁の塗り替えも要らないので、余計な費用も掛からないのは、家計に嬉しいです。
うちは、白と茶色のキラテックタイルで、茶色はもともと汚れが目立ちにくいですね。白のタイルは汚れが目立ちやすいと心配でしたが、杞憂でした。
茶色のタイルは、白色のタイルより少しザラザラとした感じがします。でも、同様に汚れは付いていないですね。
私の家は、近所に自然公園や山があり、そのためか隣の家や近所の戸建の外壁は、苔のような緑色の汚れが目立ちますが、うちは、8年経った今もキラキラです。
パナソニックホームズで、キラテックを採用した方は、口をそろえて絶賛しています!
3.悪い口コミも・・・「寒い」という噂は本当?
大手ハウスメーカーほど、良い口コミだけではなく、悪い口コミも存在するものです。
パナソニックホームズには、「寒い」という噂が絶えません。
パナソニックホームズの住宅が、北海道では販売されていないという事実もあります。
それもあってか「パナソニックホームズの家は冬に弱い」と言われています。
実際、パナソニックホームズで家を建てた方のブログを見ても、期待以下だったという声が多いです。
冬★★☆☆☆
パナホームの苦手な時期だと思います。軽量鉄骨造で構造的にそもそも寒さに不利な上、熱交換の無い2種換気に断熱材、窓などの開口部仕様も並程度。唯一平均点以上と言えそうな、基礎断熱と地熱を取り込む床下吸気…とはいえそれだけでは如何ともしがたく。フローリングと相まって「新しい家ってあったかい!」とはとても言えませんでした。
パナホームの方に聞いたら、
やっぱり『24時間換気が寒い』とか『リビング階段は寒い』とかお客さんの声はあるそうです。
購入前は『パナホームの24時間換気は寒くないですよ~(^^)』と言っていたのに~!!と思いましたが、
どうしても立地や気候にも寄るんでしょうね・・・;
しかし、暖房機器で部屋を暖めれば、十分快適だという声もあります。
普段の活動時間帯、1Fは床暖房入れれば超快適です。
2Fは常に13度位をキープしている感じで、
若干寒さは感じるのですが、エアコンを入れてしまえば全く問題はないですし、
通常2Fリビングではホットカーペットで過ごしています。
(中略)
こ現状大きな不満は特にない状況です。欲を言えばもう少し暖かいのかとも思いましたが、
前のボロ家に比べれば非常に快適といえると思います。
「寒い/暑い」には、個人差があるので、一概には言えませんが・・・
気になる方は、冬のモデルハウスに行って、エアコンの温度と体感温度を確認すると良いかもしれません。
と言いたいところですが、モデルハウスだと不自然な部分にまでエアコンが設置されている場合もあるため、その環境をうのみにしてしまわないようにしましょう。
まとめ
パナソニックホームズは、創業57年の歴史あるハウスメーカーです。
耐震実験を繰り返した、地震に強い住宅を提供していますよ。
また、パナソニック製の、家電や住宅設備を安く採用できるのもうれしいポイントですね♪