住宅は、一生に一度あるかないかの大きな買い物です。
多くの人は、何十年もローンを返済していくのですから、絶対に妥協したくないですよね!
せっかくなら、実績豊富な大手企業に任せたいと考える方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、大手ハウスメーカー8社の、特徴や坪単価をご紹介します!
大手8社ハウスメーカーの特徴・構法・価格まとめ
それでは、さっそく大手8社の坪単価と構法を確認してみましょう!
順に詳しく解説していきます。
ハウスメーカー名 | 坪単価 | 構法 |
住友林業 | 70~80万円 | ビックフレーム構法
マルチバランス構法 など |
大和ハウス | 70~100万円 | 鉄骨軸組み工法
グランウッド構法 |
三井ホーム | 55~80万円 | プレミアムモノコック構法 |
へーベルハウス | 70~80万円 | ハイパワード制震ALC構造
重鉄・システムラーメン構造 |
ミサワホーム | 65~75万円 | 木質パネル接着工法
木造軸組工法 |
積水ハウス | 60~80万円 | ダイナミック・フレーム・システム
フレキシブルBシステム シャーウッド構法 |
セキスイハイム | 60~85万円 | ボックスラーメン構造 |
パナソニックホームズ | 65~130万円 |
制震鉄骨軸組構造(HS構法) 重量鉄骨ラーメン構造(NS構法) 大型パネル構造(F構法) |
1.地震に強い木造住宅なら「住友林業」
引用:住友林業
住友林業は、木造最大手と言われています。
地震に強い木の家を建てたい方におすすめです。
住友林業が最も力を入れている構法は、「ビッグフレーム(BF)構法」です。
構造の基本となる柱(ビッグコラム)は、一般的な柱と比較して約5倍の太さです。
また、柱が太く、折れにくいだけではありません。
太い分、接合部を強固につなぐので、構造体が一体化され、傾きにくくなっています。
その強さは、耐震実験で証明されていますよ!
実験の結果、阪神淡路大震災の約4倍の揺れにも負けないことがわかっています。
さらに、次のように、合計246回の振動を加えても、構造躯体の耐震性が維持されました。
- 震度7クラス×22回
- 震度6弱~4×224回
木造住宅は、どうしても耐震性が鉄骨住宅に劣るイメージですが、住友林業なら安心ですね♪
2.地震に強い鉄骨住宅なら「大和ハウス」
引用:大和ハウス
売上高トップのハウスメーカーです。
軽量鉄骨造をメインに扱っていますが、重量鉄骨造や、木造住宅にも対応しています。
大和ハウスの住宅には、どれも耐震・制震技術が採用されています。
- xevoΣ:エネルギー吸収型耐力壁「D-NΣQST(ディーネクスト)」
- 鉄骨造:耐震技術「DAEQTS(ディークトエス)」
- 鉄骨造(オプション):制震技術「DAEQTD(ディークトディー)」
- 木造:エネルギー吸収型木造制震耐力壁「Gran-Device(グランデバイス)」
実際、大和ハウスの主力商品である、xevoΣは、耐震実験でその強さを証明しています。
耐震実験では、建築基準法で大地震の目安とされている地震波の、3.5倍の衝撃を加えました。
しかし、この地震波を4回加えても、柱・梁の損傷はなく新築時の耐震性能を維持できました!
また、xevoΣの魅力といえば、大空間・大開口です。
- 天井高:2.72m
- 窓の縦の長さ:2.68m
- 開口幅:7.10m
以上のように、開放感ある空間を実現可能です。
例えば、壁一面を大きな窓にして、毎日家の中に光を取り入れるなどできますよ♪
3.デザイン性重視の「三井ホーム」
引用:三井ホーム
三井ホームは、家に帰るのが楽しみになるような、おしゃれな家を建てられます。
特に、女性が強く望んで、三井ホームで契約されるケースが多い印象ですね。
坪単価は大手の中では安く、55万円から可能です。
ただし、安いとどうしても貧相になりがち・・・
展示場に並ぶようなエレガントな外観にするには、坪単価80万・90万に跳ね上がります。
三井ホームはディズニーのスポンサーなので、ディズニーキャラクターのデザインを建物内にしのばせることができるのも、うれしいポイントです♪
次のような隠れミッキーが潜む壁紙を、アクセントに入れたらとてもおしゃれですよね!
(ただし、センスがない人が「あれもこれも!」と取り入れると残念な感じになるので、注意が必要です)
もちろん、見た目だけではなく、住宅性能もかなりのものです。
三井ホームは、2×4構法を独自に発展させた「プレミアムモノコック構法」を採用しています。
耐震実験では、2階建て住宅の場合、震度7で、連続60回加震に耐え抜きました。
さらに、全館空調「スマートブリーズ」を採用できる点も高く評価されています。
予算が十分にあるなら、三井ホームを選ばない理由はないでしょう。
ただし、施工が雑という口コミの噂もありますので、要注意です。
4.災害に強い「ヘーベルハウス」
引用:ヘーベルハウス
ALCコンクリート「ヘーベル」を採用しているハウスメーカーです。
これは、コンクリートでありながら、水に浮くほど軽い素材です。
- 軽量だから地震時に構造体への負担が少ない
- 不燃材料だから火に強い
- 火事が起きても煙や有毒ガスが発生しない
- ひび割れや反りなど経年劣化が起きにくい
- 普通のコンクリートの約10倍の断熱性能
以上のような特徴がある、優れた建材です。
ヘーベルハウスは、2つの構造を採用しています。
ポイント
- ハイパワード制震ALC構造
- 重鉄・システムラーメン構造
どちらも制震技術を標準採用しています。
ハイパワード制震ALC構造には、「ハイパワードクロス」が採用されています。
これによって、地震による揺れを約半分まで減らすことができます。
重鉄・システムラーメン構造には、「サイレス」が採用されています。
これは、通常、高層ビルに使われている「オイルダンパー」を、住宅用にカスタマイズしたものです
耐震実験では、10種類の地震波を連続加震に耐え、その強さを実証しました。
このように、ヘーベルハウスの住宅は、災害に強い家を建てたい方にピッタリです!
ちなみに、オリコンの2019年顧客満足度ランキングでは、堂々の2位でした。
大手ハウスメーカーの中では、トップの成績です。
実際に購入した人から高く評価されているという点は、大きな安心材料になりますね♪
5.シンプル・イズ・ザ・ベストの「ミサワホーム」
引用:ミサワホーム
シンプルなデザインに惹かれる方におすすめのハウスメーカーです。
- 1996年にグッドデザイン大賞(グランプリ)を受賞
- 住宅業界で唯一30年連続でグッドデザイン賞を受賞
- これまで54点の住まいでグッドデザイン賞を受賞
- 住宅関連部品など計102点ものグッドデザイン賞を受賞
以上のような、素晴らしい受賞歴があります。
長い間、優れたデザインの商品を提供しているハウスメーカーと言えるでしょう。
ミサワホームでは、次の2つの工法を採用しています。
ポイント
- 木質パネル接着工法
- 木造軸組工法
どちらも制震技術を標準採用しています。
木質パネル接着工法では、地震エネルギーを最大50%軽減できる「MGEO(エムジオ)」を採用しています。
耐震実験では、阪神・淡路大震災の2倍レベルの巨大地震13回を含む、合計39回もの加振を行いました。
その結果、構造体の損傷ゼロはもちろん、内装仕上げにも目立った被害はありませんでした。
最近の建物は、巨大地震ですぐにペシャンコにならないのは当然です。
しかし、地震の揺れを抑えて、内装の被害も目立たないのは、高く評価できますね!
一方、木造軸組工法では「MGEO-N(エムジオ‐エヌ)」を採用しています。
地震エネルギーを熱エネルギーに変換・吸収し、揺れを抑えてくれます。
建物1階の振れ幅を最大1/2に軽減することができますよ。
6.戸建住宅販売戸数トップの「積水ハウス」
引用:積水ハウス
大手ハウスメーカーの中で、戸建住宅販売戸数トップのハウスメーカーです。
圧倒的なシェアを誇っているため、必然的に批判的な口コミも多いです。
しかし、実績豊富な点は評価できます。
積水ハウスが採用している外壁「ダインコンクリート」は、高級感があり、人気です。
機能性も高く、高強度・高耐久で、メンテナンスコストを削減できると評判ですよ!
積水ハウスは鉄骨・木造ともに扱っており、3つの構法を採用しています。
ポイント
- ダイナミック・フレーム・システム(鉄骨1・2階建て)
- フレキシブルBシステム(鉄骨3・4階建て)
- シャーウッド構法(木造1・2・3階建て)
ダイナミック・フレーム・システムは、その名の通り、大空間が魅力です。
- 1階:天井高2740mm・最大スパン7000mm
- 2階:天井高2470mm・最大スパン8000mm
広々した開放的な住宅を建てたい方にピッタリですね!
フレキシブルBシステムは、自由度の高い間取りを実現できる点が魅力です!
通し柱を必要としないので、柱の位置に囚われずに各階の間取りを決められます。
狭小地で建築予定の方や、多世代同居を検討中の方に最適でしょう。
シャーウッド構法は、厳選した木「シャーウッドプレミアム構造材」を採用しています。
とはいえ、積水ハウスは、特に木造住宅に力を入れている印象はありません。
7.全館空調システムが魅力の「セキスイハイム」
引用:セキスイハイム
セキスイハイムといえば、全館空調システム「快適エアリー」です!
24時間・365日快適な温度管理ができ「あったかハイム」を実現できますよ♪
部屋の温度差がなくなることで、ヒートショック対策になるのはもちろん、
室温の差による結露が発生しにくいのは、うれしいポイントです。
セキスイハイムは、「ボックスラーメン構造」を採用しています。
ボックス型のユニットを連結し、一体化させた構造です。
この構造のポイントは、「耐震等級3」が標準仕様でクリア可能なことです。
これは、地震に対する強さを表す最高等級です。
建築基準法で定められた基準の1.5倍の耐震性を示すものなので、安心して暮らせますね!
8.高気密・高断熱の「パナソニックホームズ」
引用:パナソニックホームズ
旧・パナホームです。
パナソニックホームズは、独自の断熱技術「家まるごと断熱」を採用しています。
一年を通して、温度が安定している「地熱」を利用した断熱システムです。
また、名前の通り、家全体をまるごと断熱材で包んでいるので、高気密・高断熱ですよ。
これによって、冷暖房費の節約を狙うことができます。
パナソニックホームズは、独自の構造技術「パワテック」を採用しています。
構造体そのものが強固なのが特徴です。
具体的には、3つの構法が存在します。
ポイント
- 制震鉄骨軸組構造(HS構法)
- 重量鉄骨ラーメン構造(NS構法)
- 大型パネル構造(F構法)
特に、HS構法では、制震技術「アタックダンパー」を採用しています。
アタックダンパーは、揺れを低減し、建物の損傷を最小限に抑えます。
この効果は、一度だけでなく継続的なものなので、繰り返す地震でも家を守ってくれます。
まとめ
今回紹介したように、大手ハウスメーカーは、どこも独自の地震対策を行っています。
一回の大型地震で倒壊してしまうようなヤワな家は、販売していないと言えるでしょう。
ただし、地震後も住み続けられるかどうかは、制震技術にかかってきます。
また、デザイン性、断熱性、気密性、間取りの自由度などは、それぞれのハウスメーカーで特徴が違います。
こういった点を比較して、自分にピッタリのハウスメーカーを見つけましょう!