「注文住宅を建てることは決まった。いざ、ハウスメーカー選びだ!」
「でも・・・住宅メーカーが多すぎてわからない・・・」
当サイトでは、迷いがちなハウスメーカー選びについて、徹底的に解説していきます。
人生で一番高いお買い物を失敗させないために、後悔の残らない家づくりをしていきましょう。
STEP1.ハウスメーカー選びの最も大事なポイントは"予算と価格”
一体なにを基準としてハウスメーカーを選べば良いのか?
比較ポイントとして、第一に考えるべき指標は予算と価格です。
顧客満足度や耐震性の優劣以前の話ですね。
いくら魅力的なハウスメーカーがあったとしても、予算が伴わなければ選ぶことは敵いません。
無理して選んでしまうと家計の圧迫に直結します。
最悪の場合、住宅ローン破産によって、せっかく建てたこだわりの家を手放すはめになってしまいかねません。
まずはハウスメーカーの価格帯を選ぶことが最も大事なのです。
ハウスメーカー各社の価格帯
大きく分けると以下のようになります。
予算目安 (30坪~50坪) |
坪単価 目安 |
カテゴリ | 代表的な HM |
1800万円~5000万円 | 60万円~100万円以上 | 大手/高級 | 積水ハウス |
1200万円~3000万円 | 40万円~70万円 | 中堅 | 一条工務店 |
600万円~2000万円 | 20万円~50万円 | ローコスト | アイフルホーム |
大手/高級ハウスメーカーに分類される住宅メーカー一覧
大手8社と呼ばれるハウスメーカーは以下の通りです。
値段の高低はありますが、総じて"お高い”ハウスメーカーであることは間違いありません。
また、これらに属さないハウスメーカーの中にも、高級なハウスメーカーが存在しています。
その他の高級HM
- トヨタホーム
- 無印良品の家
- 東急ホームズ
- 三菱地所ホーム
- 住友不動産
- スウェーデンハウス
- etc
住宅会社大手に属さないといっても、大企業の名前が入っていて分かりやすいですよね。
事業規模が大きく、安心感こそあれど、やはり価格も見合ったものとなってしまうのです。
中堅ハウスメーカーに分類される住宅メーカー一覧
大手ほど高くないですが、決して安くはない部類のハウスメーカー群です。
中堅ハウスメーカー例
- アキュラホーム
- r+house
- 一条工務店
- 木下工務店
- タマホーム
- サンヨーホームズ
- 住宅情報館
- 日本ハウスHD
- フジ住宅
- ポラス
- ヤマダホームズ
- ユニバーサルホーム
地域に特化した地場のハウスメーカーであったり、大手ほど広告費を使っていないが、広い対応地域を持つ会社など、様々なメーカーが存在しています。
ローコストハウスメーカーに分類される住宅メーカー一覧
とにかく、「安く家を建てたい!」という方へおすすめのハウスメーカー群です。
ポイント
- アイダ設計
- アイディホーム
- アイフルホーム
- アエラホーム
- オープンハウス
- クレバリーホーム
- ゼロキューブ
- タマホーム
- レオハウス
- ロイヤルハウス
しかし、安いからと言って単純に「安かろう悪かろう」ということではありません。
大量仕入れや広告費の削除など、企業努力によって成り立っている部分も大きいのです。
とはいえ、全社が全社すばらしい企業なのか?と言われると、どうしても保証力や耐震技術などでは、大手メーカーと比較すると、劣ってしまう部分もあります。
建物本体価格以外の費用に注意
オプションや独自のこだわりを追加していくと、価格は簡単に跳ね上がっていきます。
オプション例
- 床材や壁材、壁紙を基本プラン外で選ぶ
- 備え付けの棚が欲しい
- 規定以上のコンセント口が欲しい
- キッチンやバスルームをグレードアップする
- トイレを増やしたい
加えて、上記の価格は建物のみの価格です。
住宅建設には、その他さまざまな費用がかかることを覚えておきましょう。
建物以外にかかる価格例
- 土地代
- 地盤改良
- エアコンやカーテン、照明など
- 太陽光発電やエネファーム
- 契約書の印紙類
- ローンに関する各種手数料
- 登記
- 不動産取得税
- 引っ越し費用や仮住まい費用
- etc
ひとつひとつは小さい額のものも多いです。
ですが、思いもよらなかった様々な費用がかさんでいってしまうのが家づくりなのです。
これらを加味したうえで、価格的に余裕のあるハウスメーカーを選ぶことが重要となってくるのです。
家づくり予算の決め方
予算の決め方が大事とはいえ、価格が大きすぎて、何ともどうやって考えていいのかわからないかもしれません。
古くは、長らく年収の5倍程度と考えられてきました。
しかし、ご存じの通り現在は超低金利時代です。
実質のところ、住宅ローンは年収の7倍程度までと考えればよろしいでしょう。
住宅予算の目安
- 年収400万円~600万円:2800万円~4200万円
- 年収700万円~900万円:4900万円~6300万円
- 年収1000万円~:7000万円~
とはいえ、これも上記したとおり、建物だけの値段で考えてはいけません。
住宅費用外で、最も大きい土地代をあわせて考慮していく必要があります。
また、共働き世帯の場合、世帯年収で考えることも可能ですが、かといってあまりにアッパー金額を選択してしまのはリスキーです。
- 事故や病気で働けなくなった
- 共同名義で購入したが離婚することになった
- 出産育児で現場復帰が難しい
- 子供2人を私立大学に行かせることになった
あまり先のわからないことを考えすぎても意味がありませんが、無理のない予算計画を立てられるようにすることが一番です。
ハウスメーカー選びの第一ポイント
大まかに価格帯を選ぶことができたら、選ぶべきハウスメーカーのジャンルが絞れてきます。
第一のポイント
十分な予算があるのであれば、ヘーベルハウスなど大手や、スウェーデンハウスなど高級メーカーを。
ブランド力や保証力よりも、住宅性能に重きを置きたいのであれば、一条工務店など中堅ハウスメーカーを。
とにかく建築費用に余裕を持たせたいのであれば、アイダ設計などのローコストメーカーを。
ここで一つ言えることが、ヘーベルハウスとアイダ設計など、全くもって価格帯の異なるハウスメーカーを比較する意味はないということ。
同じ面積の建物であっても、極端な話、2000万円~3000万円は価格差が出てしまうからです。
比較検討する場合には、同カテゴリのハウスメーカーもしくは、一段階違うレベルのハウスメーカーにとどめておきましょう。
年収や予算的にクリアしていれば、上段階のハウスメーカーを検討することは可能です。
ですが、そもそもの話で、年収的に難しい場合、ご自身が不快な思いをしてしまう可能性も…。
「大手高級ハウスメーカーで門前払いをくらった/全く相手にされなかった」という話は多々あるのです。
身の丈に合ったハウスメーカーを選択することが大事だと言えるでしょう。
ハウスメーカーを調べるのに疲れたら
もし、ここまで見てみた上で・・・
注意ポイント
- どこのハウスメーカーがどの価格帯なのか覚えきれない
- 土地や諸費用まで含めた具体的な予算を立てるのが難しい
こう感じたならば、一括資料請求がおすすめです。
なんとなく気になるハウスメーカーをチェックして申し込むだけで、資料と見積もりを一括で手に入れることが可能です。
STEP2.ハウスメーカー選びで2つ目に重視したいポイント"提案力と対応力”
予算からある程度の目星がついたら、さらに細かく絞っていく必要があります。
その際に重要となってくるポイントは、ずばり提案力と対応力。
すなわち、営業マンや設計士の質です。
要望とまったく異なる間取り図や見積もりがあがってくるというのは、往々にしてある話なのです。
- 勝手に収納を小さくされた
- 伝えていた予算から300万円も多い見積もりがあがってきた
- 値引きの為に細かい部分を削られた
- リビングの広さが希望より小さい
- 生活動線がぐちゃぐちゃ
- 対応が遅い上に雑
これらは、いくらホームページやパンフレットを眺めていても何も見えてきません。
また、一社だけ話を聞いてみるだけでも見えてはきません。
複数社から、提案や打ち合わせを受けることで、やっと見えてくる部分です。
つけくわえるなら、現地調査や仮契約といった費用を払わないと教えてくれない住宅会社も多くあります。
構造やデザイン性より提案力と対応力が大事な理由
人によっては、提案力以前に、構造や耐震性、おしゃれさを重視したい方もいらっしゃるでしょう。
ですが、私から言わせれば、それは二の次で構わない部分と考えます。
というのも・・・
現在の住宅の丈夫さは、どんぐりの背比べです。
むしろ、大和ハウスで基礎工事の建築基準法違反の不祥事があったように、大手だから絶対に安心などという話でもないですからね。
鉄骨が寒いとかいう話もありますが、現代の技術はそんなちゃちなものではありません。
木造であろうが鉄骨であろうが、そこまで住み心地は変わりません。
また、注文住宅で建てる場合、どこの会社で建てようが、きっちりと要望を伝えて打ち合わせを重ねれば、デザイン性はカスタマイズできるのです。
逆に、しっかりと打ち合わせを重ねなければ、いかにデザイン性の高いメーカーであろうとも、どこかズレたださい家が建ってしまうこともあり得るのです。
良い家を建てるためには、長時間にわたる打ち合わせが幾度となく必須なのです。
ここで大事になってくるのが、提案力と対応力なのです。
度重なる打ち合わせで、いちいちストレスを感じることなく、理想の提案をしてくる会社を探しましょう。
提案力と対応力を比較検討する方法
具体的な比較検討する方法は以下の通りです。
比較方法
- 住宅展示場へ赴く
- 公式HPから問い合わせる
- 知人友人に紹介してもらう
- 住宅相談窓口やイベントへ参加する
- 一括資料請求を使う
どれも一長一短な方法です。
順番に見ていきましょう。
1.住宅展示場へ赴く
一番手軽な方法ですが、一番時間のかかる方法でもあります。
近隣の住宅展示場へ行けば、複数社が固まって出店しています。
一度で複数社の事例や資料をみることのできるチャンスではあるのですが・・・
デメリットも多くあります。
デメリット
- 営業マンが不在の場合がある
- 他社を回るたびに個人情報と要望を伝えなくてはならない
- 深い話をすると多くの会社を見て回れない
- 最高グレードのモデルルームしかない
- 価格帯がぐちゃぐちゃ
特に土日やイベント日でないと、営業マン不在の場合は多いものです。
案内係の人しかいない場合、深い話はできないですし、住宅内部を見学するだけの徒労となってしまいがちです。
また、個人情報や要望を深く話そうとすると逆に、非常に時間がかかってしまい、多くの会社を見て回ることはできないでしょう。
次の会社で同じことを話すのも非常に疲れます。
また、良いな、と感じてみても、その会社で提供できる最高グレードのモデルであることが多く、ふたを開けてみると、とてもじゃないが手の出ない価格であることも。
そして、住宅展示場では、様々なメーカーが出店しています。
大手の横にローコストメーカーが入っていたり、逆に大手しかなくてお話にならないなんてこともあるでしょう。
とても効率的なものとは言えません。
住宅展示場は、楽しむことこそできても、ハウスメーカー選びに最適とは言えないのです。
2.公式HPから問い合わせる
住宅会社がもろ手をあげて喜ぶ方法です。
打ち合わせのアポを取れば、深く話すことができる方法ですが、囲い込みも激しいですし、断りにくい方法でもあります。
この方法をとる場合は必ず、「他社でも検討中である」ということを伝えましょう。
3.知人友人に紹介してもらう
案外盲点かもしれません。
知人友人で最近家を建てたという方がいれば、話を聞いてみると良いでしょう。
ダメならダメとリアルな評判をきくことができますし、良ければ良いで選びやすいですよね。
ですが、デメリットもあります。
注意ポイント
- 紹介の手前、途中で断りにくい
- 紹介料目当てで良いことばかりを伝えてくる
○○さんの紹介だから・・・とズルズルいってしまいがちなのが最大のデメリット。
どうにも聞いていた内容と違う、間取りや提案が微妙。
そんな時、ウキウキしながら近況を聞いてくる○○さん。
非常にやりにくいですよね。
また、どこの会社でも、紹介料を用意していることが多いものです。
紹介した人が成約することで、何十万円ともらえるとなれば、躍起になる人もでてくるというもの。
良いことばかりを営業されてしまうリスクも抱えていると言えるでしょう。
4.住宅相談窓口やイベントへ参加する
ライフルホームズやスーモなど、相談窓口を開設している会社は多いです。
加えて、住宅会社主催のイベントも全国各地で行われています。
一見、第三者視点で中立的に見えはしますが・・・
やはり、参加企業が限られてしまいますし、相談窓口の主観が入ってしまうことは間違いないでしょう。
参加企業からの広告料がなければ、無料相談窓口は成り立ちません。
ということは下手なことは言えず、良い面しか言えないのです。
物を買うときは、デメリットまで知りたいですよね。
それが一番高い住宅ともなれば、なおのことです。
悪い面を知ることができないのはデメリットと言えるでしょう。
5.一括資料請求を使う
提案力を比較するための初めの一歩として、一番良い方法だと考えます。
わずらわしい営業や外出の手間が省ける方法です。
対応可能なハウスメーカーを予算とあわせて選ぶだけで、提案資料と対応のスピードなどを比較することができますからね。
デメリットと言えば、営業マンと最初に顔を合わすことができないという点くらいでしょうか。
とはいえ、いくら性格のウマが合っても、会社の方針に逆らえないのが会社員の辛いところです。
そういう気に入った方へお断りを入れるのは心苦しいですし、逆にデメリットと数えても良いのかもしれません。
どのみち、良い提案をしてきた会社とは、後々顔を合わすことになりますしね。
STEP3.ハウスメーカー選びのポイント"最終的な決め方”とは
ここまでのステップを踏めば、住宅会社の候補を2社~3社と、かなり具体的に絞れたはずです。
ですが、最後の最後まで「どっちに決めたらいいのか分からない・・・!!」と悩まれる方も多いですね。
- 両社のプランも甲乙つけがたい
- 予算的にも変わらない
こうなってくると、ドツボにはまってしまうのも分かります。
ですが、決めなくては、家づくりがスタートできないのも確かです。
そんな時の決め手として、最後に考えるべきなのが、優先度の低かったポイント群です。
ポイント
- 鉄骨なのか木造なのか
- 耐震構造は
- 基礎の厚さは
- デザイン性は
- アフターケアや保証期間は
- 企業の安定感や信頼度は
- 顧客満足度や口コミ評判は
- 高気密高断熱性能の違いは
- 工期の長さは
- 家族の意見は
- 値引きは
考えに考え抜いて、それでも決まらない場合、徹底的に比較するほかありません。
違う会社なわけですから、細かい部分を見ていけば、絶対に違う部分があるはずです。
ご自身にとって、どこが最も優先すべきポイントなのか?
改めて基本に立ち返って考えなおしてみましょう。
まとめ
注文住宅の家づくりは楽しい反面、非常に労力のいる作業です。
ハウスメーカー選びのポイントを押さえて、理想の家づくりを目指しましょう!